きれいな夜に
今夜も美しい月が昇る

だけど 
照らし出される僕の隣に

あなたはいない

きちんと
掴んでいたはずなのに

いつの間にか
あなたは消えていた

ああ 僕は何を
追いかければよいのでしょう

透き通る風が 
僕の濡れた心を乾かす

だけど 笑顔は戻らない

あんなに 笑いあって
幸せだったはずなのに

あなたはどこかに
行ってしまった

ああ 僕は何を
護ればよいのでしょう?

泣いて叫んでも 
あなたが戻ることはなく

忘れようとも 
嫌いになることは出来ない

あなた一人がいれば 
それでよいのです

だから どうかどうか
僕の元へ帰ってきてください

僕が涙に沈んでしまう前に

「哀」

(あなた以外は好きになれない)
< 6 / 17 >

この作品をシェア

pagetop