きれいな夜に
どうしてこうも 
素敵な夜なのかな

月明かりの下 駆け抜ける

涙はまだこぼれていない
もう少しとどまっていて

決戦の夜と決めた
今夜 きちんと伝えた

「好きです」

たったの一言 だけど 
何分もかかってしまった

手も震えて 声も震えて

ただ 返事を待って 
それを 耐えた僕に

聴こえたのは 儚い現実

ああ 撃沈

君には大切な人がいた
最初から無駄な期待だった

ごめん ごめんね ずるいや

立ち止まって
携帯開けば 君の笑顔

ああもう 涙が止まらない

ああ 明日
僕は笑えているのだろうか

悔しいな でも

僕の前に現れてくれて 

ありがとう

月が届けることを祈って 

「月夜に」

(明日から日常に戻ろうか)
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