妖怪愛物語






「ほい」




狐さんは木の上から手をたらしてきた。掴まれということですか。



私は、その手をとった。ら、





地面についていたはずの私の足は案の定、宙に浮いていた。そして、木の上にいた。




「ちょっとお前を連れて行きたい場所があるからしっかりつかまっときな」


「え、ちょ、まっ」


「行くぞ」




私はうんともすんとも行っていないのに、強引に私を姫抱きして空へ飛んだ。




せめて許可くらいとってから飛んでほしかったなぁ・・・。











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