妖怪愛物語




「空雅さん!!!!」




客室のドアをこれでもか!というくらい勢いよくあけた。



「何ー、桜ちゃん・・・夜這いにでも来たのー?」


「違いますよ!ってかもう朝です!!大変なんですよ!!お・き・て・く・だ・さ・い!!」



布団をひっくり返して無理やり起こさせた。



「何ー?」


「こっちの世界の狐さんと空雅さんが乱闘しそうなんです!!!!」


「は?え、やばいよそれ・・・」



何がヤバイんだろうか。



「桜と蓮華が出会う前は俺達はいわば犬猿の仲で、会うたびに戦ってたくらいなのに・・・」



はぁ!?



何でそんな大事なことを早く言わないのかな!!!






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