妖怪愛物語
でも、この時代の空雅さんは私のことを『桜さん』だと思ってる。
そして狐さんは桜さんのことを知らない。
んでもって、空雅さんと狐さんは犬猿の仲。
もう何がなんだかさっぱりになってきた。
「じゃあ次にこの世界の空雅さんが来たらどうしよう・・・」
私は何よりそれが心配だった。私と一緒に来た空雅さんともし出会ってしまったら。
狐さんに出会ったときより余計に混乱を招くことになるだろう。驚くのか、何か妖怪に化けられてるとか思って攻撃する、とか。