妖怪愛物語




桜さんの手には、綺麗なネックレスが握られていた。



「えっ・・・これって・・・」


「私が作ったんだ!」



そのネックレスは、真ん中に綺麗な石で作られた勾玉がついており、それを囲むように丸い石がたくさんついている。



「コレを私に・・・?」


「うん。これはね、お守り」


「お守り?」


「危険から守ってくれるんだ!私が作ったんだから絶対!」


「そんな・・・私なんかに?」


「桜だからだよ!私の子孫であり、短い間だったけど大切な妹だったんだから!」



本当に短い間だったのに、そんな私にここまでしてくれるなんて・・・。





< 142 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop