妖怪愛物語
想いの始まり
「はい、到着!長い旅だったね」
行くときは長かったはずの道のりは帰りはとっても短く感じた。
でも、狐さんもこの世界にはいる。桜さんも私の心の中で笑ってるんだ。
「戻ってきたんですか・・・」
「うん、そうだよ」
「この世界の狐さんには、もう桜さんとして話さなくていいんですよね」
「そうだね。お疲れ様」
「へっ!?」
空雅さんはいつも狐さんがするように、強引に私を持ち上げて歩いていった。
「自分で歩けますって!!!」
「いーのいーの!俺がこうしたかったから」