妖怪愛物語




「まぁいいわ。じゃあ私は祠に戻っとくからね。桜、またいつでも遊びに来な」


「はいっ」



そう言って葉月さんは祠のほうへ歩いていった。


祠に戻っておくって、祠めっちゃ小さいのにどうやって戻るんだろう?



私がそう思っていると、祠の前に立った葉月さんは気付いたら消えていた。



「じゃあ俺も帰るわ」



炎月君がそういった。



「また、俺んとこにも遊びにこいな!」


「うんっ、またね!」



私は空を飛んで帰っていく炎月君に手を振りながらそういった。



「じゃあ俺達も帰ろっか」



・・・・・え?





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