妖怪愛物語
私が何でもない、そういったからそれ以上は詮索しないらしい。
狐さんは再び進行方向を向いて飛び続けた。
すると、見覚えのある我が家が見えてきた。
「桜、本当に大丈夫か?」
「うん。大丈夫。狐さん、空雅さん、帰ろ」
昔には此処に豪邸があったことを思うと、時の流れってすごいなって思う。
今はただの更地だもん。何にも無い。
家の前に降り立った私たち家の中へと入っていった。そこには『出かけてくる。夜には帰ってくると思うから。 byお母様』という手紙がおいてあった。
自分で様をつけるなよ、というつっこみを心の中でしておいて、私は空雅さんにあのことを相談をしようかと思った。