妖怪愛物語




「空雅さんにちょっくら質問があるのですが」



言ったのはいいものの、よくよく考えてみるとその場には狐さんがいる。しまった。



「そうか、じゃあわしは出かけてくる。その内帰ってくる」



そう言って狐さんは家から飛び出していった。そんな狐さんに何か異変を感じた。



「機嫌・・・悪くなかったですか?」


「だね。どうしたんだろう」


「私が悪いのかなぁ・・・」



元気が無いことを隠して振舞って、心配を無二にした。あげくのはて相談相手は空雅さん。



「そんな事言わないの。桜ちゃんは悪くないよ。んで、相談って何?」






< 161 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop