妖怪愛物語
「で、どうしたんだい?」
葉月さんが聞いてきたので、ぶっちゃけ用事も無かったので正直に言った。
「暇だからきただけです!」
「・・・そんな元気に言われも」
葉月さんは笑っている。あれ?面白かったのかな・・・?
「まぁ、いいわ。私もちょうど暇だったし」
「・・・それはそうと、前に来たところと違いますね」
景色が、全然違った。
前は、緑豊か~な感じだったのに、ここはえらく殺風景だ。
「あぁ、ここは・・・・」
葉月さんは顔をゆがませた。ってことは・・・
「やっぱり影月・・・・ですか?」
と、聞いてみるとあたっていたようで、コクンと葉月さんは頷いた。
「この間、戦ったときにこの辺はすでにこうさ。祠は桜たちが来たときのままだけどね」
そんな話をしながら、私たちは祠の方に行った。