妖怪愛物語




「空雅のことなんだけどサ」


・・・クウガ?誰?ってか何?


「何かあったのかい?」


葉月さんには伝わっているようなんだけど、私には何の話かさっぱりわかんない。


また、妖怪に関係してる人・・・だよね?


やっかいな事がなかったらいいんだけど・・・・。


「いや実は、空雅の結界に・・・・・」


「結界に?」


「・・・・ヒビ入れちゃった」


炎月君がそういった瞬間、葉月さんの表情が一瞬固まって、



・・・・火山の大噴火が起こりました。



「っあんたは何をやってるんだい!!!!そんなことしたら、アイツが目覚めてあああああもぅ!!!!!退治屋に迷惑かかるだけじゃないか!!!!!」


「で、でもヒビだけだし!」


「それで出てきたらどうすんだい!!!」


「じ、実力はあるじゃんか!」


「そういう問題じゃない!」



すごいな・・・葉月さん。さっきまで、にぎやかだった炎月くんを押してる・・・でも、ちょっと・・・いや、


かなり怖い・・・



本当、お母さんみたい。








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