妖怪愛物語
「こんのクソたらし!!もう辛抱たまらん!!」
・・・葉月さんの口調が変わった。
私は何が起こったのかまったく分からずキスされた頬を押さえていることしかできなかった。
そんなことをしている間に、葉月さんは空雅さんの胸ぐらを掴んでいた。
「あはははは」
「笑ってんじゃないよ!!空雅!!!・・・元はといえば、炎月!!」
「!?」
「アンタのせいだよ!?このアホたらしが出てきたのはっ!!」
「面目ねぇ・・・」
しょんぼりと、犬にたとえると耳を垂らすような感じの表情をする。
「久しぶりに会えたんだからそうカッカするんじゃないよ」
空雅さんは、笑っている。そして、葉月さんの唇に・・・・!?
「・・・・死ね」
その5秒後。
葉月さんは、今まで見たことのない強烈なパンチをかますのであった。