妖怪愛物語



「って言うか狐さんはどこに行ってたんですか?」


「コイツを探してたんじゃ」


狐さんはものすっごい疲れた顔をして空雅さんを指差す。


「怒ってばっかじゃ禿げるよー」


「怒らせとるのはどこのどいつじゃ。まったく」


「はいはいごめんなさいね、おにーちゃん」


・・・・・・?

今空雅さん「おにーちゃん」って言ったよね?どういうこと?



私がチンプンカンプンな顔をしてたたずんでいたら狐さんが説明してくれた。


「桜には言っとらんかったか」


「・・・?」


「実はわしと空雅は同じ時同じ場所で誕生した、いわば兄弟のような関係なんじゃ」


・・・・・。


ええええええええええええええ!?

狐さんってそんなにすっごい妖怪だったの!?




そんな大物妖怪を使っていたおじいちゃんって一体・・・





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