妖怪愛物語




「桜はわしを大物妖怪だとか思うとるかもしれんが、わしは普通の妖怪じゃ」


「へ?そうなんですか?」


「蓮の華」


「え?」


空雅さんが急にそういった。蓮の花・・・?


「レンレンは蓮の花の上、俺はプリムラの下。そこに生まれた」


「蓮の花言葉は『神聖』『清らかな心』『休養』『離れゆく愛』」


「プリムラの花言葉は『永続する愛情』『富貴』『運命を開く』『神秘な心』」


「わしは神に愛されなかった、空雅は神に愛され空のように大きく強い力、そして立派な風采を手に入れた。わしは『心』空雅は『力』いわば神の分裂といってもいいじゃろう」


・・・そうだったんだ。


それで空雅さんが6人の長で、そして狐さんも空雅さんも5人を守る役目である退治屋を助けてるんだ。


私のおじいちゃんだけじゃなく、その前も、その前も、みんなみんな助けられてきたんだ。










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