妖怪愛物語
「俺の知らないところでそんなことが起こってたんだね」
「本当にすまんかった、桜も空雅も、そして炎月も」
「まぁ、過ぎちゃったことだし。今はもう気にしてない」
「俺も知らなかったけど、そんなことがあったんだな」
この何百年、何千年の間に狐さんはこんな苦しい思いをして生きてきたんだ・・・。
あの時の影月への敵対心はコレが原因だったんだ。
桜さんへの恋心。
でも、なんで葉月さんもこのことを知っていたんだろう。葉月さんも炎月君たちと同じ神様なのに、1人だけ知っていた。
影月とも何らかの関係がありそうだった。
また葉月さんの口から聞けるときがくるまで待とう。苦しい思いをさせてまで聞き出そうとは思わないから。