妖怪愛物語
「ごめんね。ここは、俺が封印されていた地なんだ」
でも、そのことだけを考えている顔じゃない。ほかに何かもっと重要な、
「後、桜との思い出の場所でもあるんだ」
「そう・・・なんですか」
何か、あったんだろう。顔も声も同じ私ときてこんなにまで動揺をするのだから。
「すいません!なんだか変なこと言っちゃって!で、どうやって過去に行くんですか?」
無理やり笑みをつくって、無理やり話題を転換させてみる。そんなことしたって効果は無いかもしれないけれど。