妖怪愛物語




でも、なんだか変な感じ。頭の中に何かが入り込んでくる。視覚的な意味で。何も見えない白い空間なのに。




人々の記憶が頭の中に流れ込んでくるのだ。でも、それを意識することは、時代に置き去りされることなので気になるところだけど、無視をする。



「まだなんですか・・・・」



でもこれだけ大量の記憶が流れ込んでくるとなると、ちょっときつい・・・・



「もうすぐもうすぐ。あとちょっとがんばって♪」



空雅さんは何でそんなに元気なんだろうか。



やっぱり慣れかなぁ・・・・。初めての私には少々重荷だったようです・・・。はう。



「もうすぐ頭がパンクする・・・・」



「初めてだからしょうがないよ。がんばれがんばれ」



あああ・・・・。


その余裕の顔がむかつく・・・




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