妖怪愛物語
「まぁ、まぁ、桜。落ち着いて」
「落ち着けないわよ!なんで私とおんなじ顔の人間を連れてるの?また変な妖怪!?」
この人、見た目は私だけど、性格はお母さんだ。強気・・・。
「この子は、お前の子孫の桜。んでもって俺は未来から来ましたー!超久しぶりなんだよね。桜に会うの」
て言うか言っちゃっていいんだ。
こういうのって、言っちゃったら歴史が変わるからだめーとかじゃないの?
「は!?子孫?何年先からきたの!?」
「まぁ、それは色々あって言えないんだけどね」
「意味わかんないし!」
空雅さん、嬉しそう・・・。
そうだよね。桜さんはもう、記憶の中では亡くなられてるもん。好きだった人に何百年ぶりにも会ったらそりゃ嬉しいよ。