十年桜~キミトフタリ~
「見てるだけで幸せになれる」
女の子は『なんてね』て言って笑った。
「桜好きなの・・・?」
「うん。大好き」
「そうなんだ」
僕はうつむいた。
女の子を直視できなかった。
「ねえ、名前は何?」
女の子が聞いた。
女の子は『なんてね』て言って笑った。
「桜好きなの・・・?」
「うん。大好き」
「そうなんだ」
僕はうつむいた。
女の子を直視できなかった。
「ねえ、名前は何?」
女の子が聞いた。