十年桜~キミトフタリ~
 自然とイライラが募る。




「美優ちゃんはきっと弘人くんのコト好きなんだよ」




 静かに言う宮波。




 何がしたいんだ、コイツは。




「ねぇ・・・聞いて?」




 そういって深く息を吐いて話し出す。




「私ね、太一くんに告られたの」




「・・・は!?」




ブブブブブブブ




 震える携帯は太一からのメールを知らせるものだった。




『俺桜に告っちゃいました☆ぁ、桜ちゃんは桜かは教えねーけど抜け駆けとかじゃないと思ってほしいなぁ』




「びっくりした?」



< 66 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop