【シリーズ】~大切な君と笑える日まで~
~大切な君と笑える日まで~
君にとって、
俺はどんな存在だったんだろう。
俺は本当に愛してた。
でも君の気持ちは伝わってこなかった。
俺じゃ君のその闇は取り除けなかった。
俺は久原翔(ひさはらしょう)。
高校3年生。
俺には1つ下の彼女がいる。
2駅離れた高校に通う彼女とは、
街で偶然出会った。
友達と遊んだ帰りに、俺は街を1人歩いていた。
すると、
前から1人の女が走ってきて、
俺にぶつかった。
それが彼女、
宮野沙南(みやのさな)との出会いだった。
ぶつかった沙南を見ると、泣いていた。
俺は気になってたまらなかった。
だから、走り去ろうとした沙南を引き止めた。
『何かあったのか?』って聞いても、
ただ泣くだけの沙南に俺はなんか惹かれたんだ。