Strawberry & Bluesky
No.16 夏の空はこんなにも
その夜。
オトンとオカンは夜遅くまで話をしてた。
何を話していたのか、あたしは追い出されたからよう知らんけど。
翌日。
朝起きた時には(というか眠れへんかったけど)、オカンの姿はなかった。
仕事に向かうオトンを捕まえて話を聞いた。
オカンは昨夜のウチにどこかへ行ってしもうたらしい。
「しばらく考えさせてな」と一言言葉を残して。
オトンも今日から九州へ出張に行ってしもうた。
たった。
たった一夜にして。
あたしの家族はバラバラになった。