Strawberry & Bluesky
「椛兄さんはずっと近くで中谷建設がどんどん利益を上げて大きくなっていくのを見てました」
自分の両親を奪った会社が。
すべてを奪った元凶が。
それを糧にするかのようにどんどんどんどん大きくなっていく。
きっと会長の中で、中谷建設への憎しみも大きくなっていったんやろう。
けど、その恨みを晴らすところが見つからなくて。
綾小路財閥は確かに中谷建設に資金援助をしたけれど、自分がお世話になってる人たちに恨みを向けることなんてできなかったんや…。
会長の中でどんどん大きくなっていく心の闇。
そんな中、現れたんが、あたしやったというわけか…。