Strawberry & Bluesky
「…事情はようわかった。この人を、私たち家族を憎むのも当然の話やな」
そして、あたしたちは一つの約束をした。
あたしらはお互いを許さへん。
けれども、もう二度と、誰も傷つけないと。
その言葉に会長とオトンは黙って頷いた。
互いを許さないあたしたちは互いに誓いあった。
今はこれでええと思う。
まだギクシャクしとるけれども。
話終えて、あたしたちはまだ文化祭の片付けがあるので再び学校へとむかう。
オカンは笑顔で送り出してくれた。
会長に「またおいで」と言うてくれた。
オトンもその後ろで小さく微笑んでいた。
過去を洗い流すことはできへんけど、歩み寄ることはできる。
少しずつでええ。
もう二度と悲しみを繰り返さない為に。