Strawberry & Bluesky
はぁ。
なんか小梅ちゃんたちに会うんも憂うつや…。
「彗蓮」
「ん?……んん!?」
チュッと音をたてて離れる唇。
なななにすんねん!!
何いきなしキスかましてんねんボケ!!
殴られたいんか!?
「彗蓮がぼーっとしてんのが悪いんじゃん。次ぼーっとしてたら押し倒すよ?」
「ほほぅ。やったらホンマに殴り倒すからな」
「え?彗蓮、そんな積極的だったっけ?」
だー!!!
うっさい!!
さっさと仕事しぃ!!
「それはこっちのセリフ」
――こうしてまた、季節が巡り行く。
何も変わらない空の下。
相変わらずのあたしたち。
桜がキレイに舞い踊る。
明日は苺蘭学園高等部の入学式。