Star☆Lovers
屋上から見上げる空は、昨日のゴタゴタが嘘のようにキレイで―――

「星羅♪」

…いきなり入ってきた金髪俺様男が、あたしの休憩をぶち壊した。
「何か用?金髪俺様男。」

「金髪俺様男って、俺の事?」

「そーよ!」

いきなりこのあたしにキスして、俺のモノという扱いをしたやつなんだから、当然なのよ!

「ひどいな~?俺、高瀬翔だよ?」

「だから?」

「…名前で呼んでよ。」

そう言って、高瀬はあたしの腕を引いた。

「なぁっ!離せ!俺様男!」

高瀬の顔が近くにある。

「違うだろ?」

「っ!」

そのまっすぐな瞳に圧倒されて、あたしは動けなくなっていた。

「翔、だろ。」

言ってみろ、と促している。

あたしは思わず、

「…か、」

< 12 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop