【短】君と一緒
俺の口端が上がる。
これからのことを考えると興奮してしまう。
待ってて。
今、君のもとに行くから。
ドクン、ドクンと鳴る心臓を抑えながら俺の部屋へ向かう。
「ごめん、遅くなった。」
何事もないような顔で部屋に入る。
包丁は後ろに隠して。
「本当だよ!せっかく今日はずっと一緒なのにー。」
違うよ、今日だけじゃない。
これからはずっと一緒。
「ねぇ、俺と君はずっと一緒にいるんだよね。」
なんとなく聞いてみた。