イジワル狼VS子猫ちゃん
もうっ///
またからかってくる///
「雄弥の事はまた明日教えてやる」
「ありがとっ」
普通に喋ってたらヤンキーじゃないんだけどなぁ…。
どうしても明るすぎる髪の色が印象を怖くする。
「…送っていく」
またバイクに乗った私は、裕樹が言う前に抱き着いた。
「お前は……明日覚えとけよ」
「え?」
――――
「んじゃな」
「送ってくれてありがとう!」
ちゅ。
「わっ!」
「いい加減、慣れろよ」
不意打ちは無理に決まってるじゃん///
「また明日」
「ばいばい」
バイクが見えなくなるまで、私は裕樹の背中を見ていた。