お姫様vs.彼氏様
3rd ラブ
☆私☆
「――ッ…お嬢様!お嬢様!」
葵に肩を揺すられた。
「っ、なんだ葵。」
「お嬢様、何かありましたか?帰ってきてからずっとぼーっとしていますけど?」
「な、何もない。」
「そうですか。でわ、おやすみなさいませ。」
「ん。」
はぁ…ダメ。
あれから、アイツの顔しか浮かばない。
何よ、あのギャップ。
地味男だったのに、あんなに弱っちぃヤツだったのに!!
ん――――!!!
何なのよ。