すずへ

次の日、彼女を焼きに行った。
ひとりで行って、ひとりで泣いて、ちいさくなった彼女を抱いて、帰った。

もともと小さかったあなた。
助けることが、出来たかもしれなかったのに。

それを、救えなかった。
耳をふさいでいた。
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