すずへ

あなたは耳がいいから、この声も聞こえているんでしょう?

だから、せめてにゃぁと鳴いて。

そうしたら、きっと私あなたを生き返らせられる。


こころのなかを、いっぱいにできる。



だから鈴々。

もう一度抱き締めさせて。

ふかふかの毛並み。
埋めた私の顔を、ざらざらの舌で、舐めてください。

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