99通目のラブレター
春奈ちゃんの「大丈夫」は、真っ暗やった俺の心にじんわり響いた。
それから俺はまたすぐに返事を書いて送った。
いつの間にか、春奈ちゃんからの返事を待つのが俺の楽しみになっとった。
そうやって手紙を交換してるうちに、夏休みはあっちゅー間に終わってしもて。
あんねん長く感じた1ヶ月よりも、
今日か今日かと手紙の返事を待つ一日24時間の方が、長く感じたくらいやった。
しばらくして足からもギプスが取れて、リハビリもして、俺はやっと普通の生活を取り戻した。
自分の足で歩くんは久しぶりで、ちょっと変な感じがした。