青春ロリポップ
「いつまで、そんな間抜け面するつもりですか」
「し、失礼な!てか、アンタがいるから着替えれないっつーの。バカ!」
そう言って舌を、べっとつきだしてやった。どうだ、たまには言い返してやるもんね。
「あぁ、すみません。女だということを忘れてました」
「何よそれっ!」
「あ、それと。これ、ありすがアホ面して寝てるときに目についたんで直しておきましたよ。では。」
さっさと着替えてくださいよ、と残して私が反論する隙なく蒼が部屋から出ていった。また、蒼のペースにのせられたような気がして、むかつく
「……ったく、いつからあぁなんたんだか」
ぶつぶつ言いながら身だしなみを整える。一応、花の女子高生だもん。そこは時間がなくても、ね。
「さて、と。…あ」
カバンを持って部屋を出る前に蒼が机の上に置いたものを手にとる
「あ、これ昨日やった数学の課題のノートじゃん」
昨晩、私を苦しみたノートをパラパラとめくると昨日までなかった書き込みが
【全問不正解です。人にバカと言ってる暇があれば勉強しましょう馬鹿】
綺麗に整った、その字を見た瞬間に、いろんな意味で顔がかぁっと熱っぽくなるのを感じた