科学部恋愛
一章◆
・17才の夏
分かってたはずなのに
どこか遠くて
近い貴方に恋をした。
傷つけ合うくらいなら
出逢わなければ
良かったなんて、
今のあたしにはもう無理だよ。
「莉世っ、今日カラオケ行かない?」
高校に入って1年が過ぎた。
2年生になって、新しいクラス。
そこで友達になったのが
美穂っていう可愛い女の子。
「ごめーん!部活あるから無理だぁ…」
両手を合わせて謝ると
美穂の表情が見る見る内に
嫌そうな顔へと変わった。
「あの部活って意味なくないー?楽しいの?」
「うーん…一応楽しいかな?」