秘密のニオイは禁断の恋

｢ドコ？｣


俺はそう言いながら、サッと手紙を引き出しに入れた


捨ててくれても良かったのに、こうしてバレないように届けてくれるなんて…


｢ココです…｣


竹下は適当に指を差している


｢ココは〜｣


俺はシャーペンを持って教科書にあることを書いた


『チョコレート食った？』


｢わかった？｣


｢ハイ…｣


『サンキューな』


｢いえ…｣


竹下は周りの先生の目が気になるのか、辺りをキョロキョロ見渡している


パサッ


俺は教科書の上を三角に折って閉じた