秘密のニオイは禁断の恋
立ち上がろうとした時、教室のドアが開いた


ガラッ


顔をあげると竹下が立っている


「おっせぇぞ〜」


竹下の顔を見て何故か安心した


「すみません…」


竹下はドアを閉めてゆっくりと俺の方に近付いてくる


俺は隣に座れと床を軽く叩いた


「俺が立ち入り禁止って言ったのにな(笑)」


「本当ですよ…いい迷惑です」


「はは…ワリィな〜月謝のことは、他に知られるとヤベェからさ…」


俺は話しながら竹下にガムを差し出した


「どうも…」


ガムを受け取り頭をペコリと下げた竹下


不覚にも仕草が可愛い…なんて思ってしまった





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