秘密のニオイは禁断の恋
何分か経った


ガラ…


教室のドアが開き、竹下の声


「先生?」


「何だ?まだいたのか?」


コイツ何で戻ってくるんだ?


「何してるんですか?」


「ちょっと休憩(笑)」


寂しい気がしてたなんて言えねぇし


ムリしてガキっぽく笑顔を見せた


「ホラ!帰りますよ?」


竹下は俺の手を引いて立たせようとした


初めて握る竹下の手


グイッ…


俺は思わず引き寄せてしまった


「キャッ!」


竹下は俺の膝の上


「せ、先生…」


ギュッ…


何故かわからない


座ったまま抱き締めてしまった





< 109 / 205 >

この作品をシェア

pagetop