秘密のニオイは禁断の恋
俺はこんなに寂しいのか?


竹下の気持ちも考えないで…


これじゃあ勘違いさせてしまう


「ごめん…」


「先生?」


俺は抱き締めていた腕の力を弱めた


「情けねぇな…元カノって奴に未練タラタラなのに…また竹下に…こんな先生…失格だな〜」


本当はもう未練なんてない…


ただ…ふとした時に思い出すだけ


「先生、私ね…」


竹下の俺を見る目がいつもと違って見える


「俺さ〜この前…アイツに連絡したんだ〜見事玉砕…そろそろ吹っ切らねぇとな〜」


連絡なんかするワケねぇだろ?


この俺から去って行ったんだ


その後ろ姿を追うなんて情けねぇこと、俺様男はしねぇよ





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