秘密のニオイは禁断の恋
「…そ…そうですか…」


「悪かったな〜寂しいからって…ガム渡せとか強制したり、いつも呼び出して…これじゃ、まるで密会だな(笑)」


「密会だなんて…私…変な風には思ってませんから」


「さ、帰るか〜」


俺は背伸びをして教室から出ようとした


「先生!忘れようとしても忘れられないのなら、無理して忘れなくてもいいと思いますよ」


後ろからそう語りかける竹下


俺は手を上げて歩いて行った


竹下…スッゲェいい奴だな


俺は優しくされたからか、視界が少し揺れた───…





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