秘密のニオイは禁断の恋
月謝の件は竹下に任せて、特に俺から催促はしないと決めていた


朝、宿題プリントを集め、昼休みにチェック


竹下のプリントの角に『日曜日』と書かれていた


月謝の件だよな?


俺は竹下が書いた『日曜日』にマルを付ける


そしてマルの横に小さな『10』の数字


10時にってことだと、竹下ならわかるだろう


こんな秘密の取り引きも、これが最後になるハズ


竹下との秘密が少しずつ増えて、それがまた少しずつなくなって、ちょっと寂しい気分になる


竹下はどう思ってるんだろう…





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