秘密のニオイは禁断の恋

日曜日、スーツだとかしこまり過ぎてオカシイので、普通の服で竹下の家に向かった


｢先生、お世話になりました｣


｢いえ…理事長に掛け合ったんですが、僕では力不足で…すみませんでした｣


｢本当に助かりました。ありがとうございました｣


竹下のお母さんが頭を下げる


隣に座っていた竹下も一緒に頭を下げた


｢僕が手を貸したことは秘密にしてくださいね。他にこういう生徒が出た場合、頼られても僕もそんなに余裕はないものですから(笑)｣


俺は少し冗談っぽく話しながら笑った


するとお母さんは何をどう解釈したのか、竹下の頭をコツンと叩く