秘密のニオイは禁断の恋
「真琳?アンタ先生に頼んだの?もう…恥ずかしいったら…」


「え、違うよ?」


竹下と目が合った


「ハハ…お母さん、違いますよ。僕が話をしたんです。理事長が…その…払えなければ自主退学と…まあ…教師として、大切な生徒の未来を壊したくはありませんでしたので、勝手にさせていただきました」


俺はそう言って頭を下げた


教師として大切な生徒の未来をって…当たり前のことだろ?


「娘の為にこんなことまで気を使っていただいて…本当にご迷惑をおかけしました」


再度、深々と頭を下げるお母さん


「では、僕はこれで失礼します」





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