秘密のニオイは禁断の恋
学校では遠距離恋愛とずっと言っていた俺


別れたって気付く生徒はいねぇ


いっそのこと別れ話をしてみるか


そう決心したのに、理恵はいつもと変わらず俺に接してくる


その度に理恵を抱くのが苦痛になる俺


理恵にとって、俺は本命?


潤は遊び?


「哲也〜クリスマスはね──…」


この先の理恵の言葉は、俺の耳に入ってこなかった


「哲也?聞いてる?」


「ん?ああ…」


「だから、クリスマスの話」


「ワリィ…今年のクリスマスは俺、ちょっと…実家に帰るから」





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