秘密のニオイは禁断の恋
「理恵…俺、そこまでバカじゃねぇから…今年、まだ1度も会ってねぇだろ…」


「あ…間違えた…今年入ってからないの…」


「お腹の子の父親、潤だろ?俺、だいぶ前から知ってたし、もう別れるつもりで距離置いてたんだけど…お前、いつまで俺を騙すつもり?」


俺は怒鳴りたいのを我慢して、精一杯、優しい声で話した


「て、哲也…ごめ…ん」


「妊娠の件は父親の潤に相談しろ。それから…二度と俺に関わるな!」


最後の最後で一喝


怒鳴って携帯の終話ボタンを押した


そして、手にした携帯を思いっきり壁に投げつけた





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