秘密のニオイは禁断の恋
俺はエンジンをかけようとした体勢を元に戻し、シートにもたれた


「ああ〜いい…忘れてくれ!」


もう、どうしたらいいのかわかんねぇ


「先生…私…先生のこと…」


俺は竹下の言葉を遮り、頭をポンポンとした


やっぱり告白するのは今しかねぇ


断られても…言わねぇよりはマシだよな


「竹下〜高校、卒業したら…二人で会えるか?」


「え…?」


「お前が社会人になったら…デートでもするか!」


「はい!」


「じゃ、決まりな!」


俺は竹下の頭をクシャッとして、車のエンジンをかけた


平静を保った俺だったが、頭の中は祭りのようだった





< 156 / 205 >

この作品をシェア

pagetop