秘密のニオイは禁断の恋
竹下の家の近くで車を止めた


辺りはもう薄暗くなっている


チョコレートの入った紙袋を持った竹下は運転席側に回り込んだ


本当は俺が貰ったチョコレートなんか欲しくねぇんだろうな…


「先生…甘いの苦手なのに、食べてくれて…ありがとう。私ね…ずっと…ずっと…先生のこと…諦めようとしたの…でも…」


「ホラ…ガムやるから…泣くな」


「せんせっ…好き…すっごく…好き…」


涙を流しながら、俺に好きだと言う竹下


今すぐ抱き締めてあげたかった





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