秘密のニオイは禁断の恋
「皆、卒業おめでとう」


「ありがとうございまぁ〜す」


またワイワイし始めた


「コラ!お前等!最後の挨拶くらいさせろよ(笑)」


笑いながらそう言うと、クラス委員長の藤澤大貴が立ち上がって歩いてきた


「先生、せっかくの卒業式だし、泣くのイヤだし、湿っぽい挨拶はすんなよ!」


ニヤニヤしながら何かを差し出す


包装されててよくわからないが、大きさ、軽さからして色紙だと直感した


「俺も湿っぽい挨拶するつもりはねぇよ(笑)でも、先生としての挨拶くらいさせてくれよ」


「「「はぁい」」」


皆が俺に注目


あっ…かなり恥ずかしいかも…





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