秘密のニオイは禁断の恋
「ありがとうございます」


笑顔になった竹下


あ〜俺、良いこと言った!


教師やってんだ〜


「いいよ!当たり前のことだ。変な噂もアイツ等のおかげで消えたことだし、勉強、頑張れよ」


俺は竹下の肩をトンと叩き、カッコつけながら教室を出ていった


その足で理事長室に向かった俺


理事長に母親から電話があって、やむを得ない状況だから、特別許可を申し出た


でも、理事長の言葉は俺が期待していたことではなかった


「その生徒ばかりがやむを得ない状況ではないだろう?そういう状況、全てに特別許可を出していたらキリがない」


何度言ってもムダだった





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