秘密のニオイは禁断の恋
竹下はキョロキョロしながら俺のいる階段へと急いで向かってきた


「な、何ですか?」


「ああ…月謝のことなんだけど、今週中に、何とかなりそうか?」


竹下は首を左右に振る


「そうか…何か方法があればいいんだがなぁ〜」


俺は腕組みをして壁にもたれた


この時の俺はどんな表情をしていたのだろうか


「先生…ハイ!ガム、ありがとうございました」


竹下は笑顔で俺にガムを差し出した


竹下に気を使わせてしまったのだろう


「コラ!生徒は食べ物禁止!」


俺はそう言いながら竹下からガムを受け取った


そして、次に竹下の口から出た言葉に唖然とした





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